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maikey
自然と人が好き。そして10代に助けられた音楽に今また助けられている。マスクの時代をいい事に運転しながら独り大熱唱しているのはココだけの話。あーLIVE行きたい。
誰かに任せた平和と自由
私は選挙には行くけど、色々調べるのも選挙の前だけで投票箱に紙を入れたら任務完了!あとはTVから流れる情報を朝バタバタとメイクをしながら見る程度だった。胡散臭いおじさん達はきっと自分よりも優秀で、ずる賢く自分達に有利なお金の使い方をしながらも、それなりに民主主義という名のもと真面な政治が行われているのだろうと漠然と思っていた。というか、そうであって欲しかった。誰かに任せて自分は平和に自由に生きて行きたかった。私はずるかったんだ。自分の生活とは別物として「政治」から距離を取って来た。
自分は精一杯だと自分に言い訳をしていた。日々忙しない仕事に追われ休息には友人達と美味しいご飯を前に愚痴や恋愛の話で盛り上がった。好きなアーティストのLIVEや面白そうなアート展があれば足を運んだ。そしてたまに自然に癒されに山へ行ったりした。

この一見よくある日常会話や趣味の中にだって「政治」は深く関係していたのに。
例えば、忙しいのに不景気を理由に年収の減る仕事。これは経済であり政治ど真ん中。
雇用・労働問題、もらえるのか怪しい年金問題へも繋がる。美味しいご飯を食べる時に自分の見合ったお店を選ぶのも労働賃金や税金の話が見えてくる。恋愛の話にはジェンダー問題や選択的夫婦別姓、同性婚の話。音楽やアートなんて政治的なメッセージや社会問題にインスパイアされたものだらけ。最後の自然は深刻な環境問題だ。掘り下げればもっともっと出てくる。生まれた時から政治に関係ない人なんていない。そして私達は社会の一部で社会は私達が作っている。それに気がついて無かったのか、それとも気がつかない様にされて来たのか。

私は関西生まれでお笑い好きのTVっ子だった。コロナ禍で世の中が不安になって来た頃、TVで芸人やタレント達が明らかに政権を擁護する発言を目にした。「あっヤバい」私はTVを消した。「いつからこんな事になっていたのだろう」と焦った。そして初めて「プロパガンダ」という言葉を知った。
2020東京都知事選の時、有力候補者さえTV番組に出演しない、候補者討論会はネットでしか開催されなかった。そして毎日の様にコロナ感染の状況報告をしながらパネルを出す現職は再当選した。現職の公約達成率はほぼゼロに近いのに、TVをよく見る友達は「結局あの人以外に推せる人はいなかった」と他の候補者をよくも知らずに言っていた。これがプロパガンダの力だ。実際の功績がなくても、ただ頻繁にTVに出るだけでどれだけ影響力を及ぼすのか。関西は政治家と芸人が協力し大成功してる一番の例だ。これは陰謀論でも何でもなく、政治的な戦略。
私はこれまでTVはそれなりに正しい情報を流すものだと思っていたし、日本は先進国で最低限のジャーナリズムはあるものだと疑いもしなかった。それなりに自分には意思があるからメディアに操られるなんて映画の世界だと思っていた。
情報を「なんとなく」自分の中へ入れる行為はこんなにも危うかったんだ。「そうかTVもメディアも全て誰かが作ったものだ」私は日々の情報の取り方を見直した。偏らない様に幅広くメディアや新聞記者、ジャーナリスト、専門家をフォローした。そして特定の人を信用し過ぎない様に気をつけた。
国会も直接ラジオやツイキャスで見聞きする様になった。すると「野党はだらしない」は嘘だったし、なんなら提案しまくっていた。そして意味不明の答弁ばかり繰り返す与党。会話すら成立しない事も多い。これを「どっちもどっち」と私には見えなかったし、右とか左以前の話だった。自分で見て聞いて、自分で考える大切さを身を持って実感した。情報に溢れすぎていつの間にか答えを検索する癖。これもやめよう。政治に向き合うはずが、私はいつの間にか自分も見直しはじめていた。
やっぱり誰かじゃなくて私達の平和や自由の話がしたい。
maikey
自然と人が好き。そして10代に助けられた音楽に今また助けられている。マスクの時代をいい事に運転しながら独り大熱唱しているのはココだけの話。あーLIVE行きたい。